先日、南東北のある町に出張に行きました。
予定が終わったので、タクシー呼んで帰ろうとしました。ちゃんと事前にタクシー会社も調べていきました。念のために4社も。
さっそく電話してみると、「予約一杯で…」とのこと。しゃーない、次の会社にかけてみると「いま出払ってて…」…次も、その次のタクシー会社もダメ。
電車はあるんですよ?たった「2時間」待てば乗れるらしいんです。
早くホテルに帰りたいですが、しゃーない。とりあえず駅まで歩いて、(カフェどころか飲食店すらなかったので)駅前の観光案内所で缶チューハイを買ってのんびり電車を待ちました。
駅前のロータリーに1台タクシーが入ってきたので、試しに運転手のおじいちゃんに話しかけたところ、「予約入ってます」とのこと。タクシー拾えなくて電車待ってるんです…とこぼすと「うち2台だけだから予約あるとすぐには乗れないねぇ」とのことでした。
以上が実体験。
さて、高齢者の免許返納問題など、ことある毎に「田舎は車がないと生活できない!」という意見を見聞きします。
「そんなことないやろ…タクシーもバスもあるやん…」と正直思っていました。一応、北関東の田舎暮らしを2年間経験しているので。
ただ、本物の田舎は違いました。
電車やバスなどの公共交通機関はもちろん、タクシーすらない。我々の思い描く「タクシーがない」より遥かにタクシーがないんです。
タクシー会社が少ない。さらに抱えてる台数も少ない。運転手はもちろん高齢者。使う人も地元のお得意さんで、もちろん高齢者。
そりゃ免許返納できないわ。
今まで、なんとなくは理解しつつも「流石に生活できないなんてことはないやろ…」と思ってました。
田舎の方々、すみませんでした。
運転できなくなったらもう、都会か、せめて郊外に引っ越すしかないですね、こりゃ。
自治体はともかく、中央のお偉いさん達は解決する気もないでしょうし。
そんな悲しい現実を横に置いて、見て見ぬふりして、今日も私は山手線に乗って通勤します。
それでは。