トヨタ86で子育てできるのか・・・
世の中にはそんな心配をされている珍しい方がいるかもしれませんので、我が家の愛車である86で実施した数か月の子育て経験を踏まえ、その詳細や必要だと感じたことを書いていきます。
結論から言うと、4シーターならなんとかなると思います。
以下、目次。
子育て=ミニバンやSUV?って本当ですか?
子供ができたらミニバンやSUVに買い替える、と当然のように言われていますが、果たしてそうでしょうか。
私からみると、それは「親のエゴ」のように感じます。
もちろんミニバンは楽でしょう。でも、親が楽をしたいがために好きでもない車に我慢して乗るのは、子供からしたら「私は親に我慢をさせる存在なんだ」と思われませんか?子供は親の背をよーく見ているはずです。
我が家の愛車はトヨタの86というスポーツカーですので、当然子育てには向いていません。しかし妻と相談したうえで、我が家は我慢せず好きな車に乗って子育てしようという方針に決めました。
当然、子供が最優先であり、無理だと判断したら即買い替えるという前提です。
さて、出産後数か月が経過した今、赤ちゃん連れでも特に問題なくカーライフを楽しむことができています。その経験を踏まえると、スポーツカーで0歳児を子育てするために必要なのは下記3点だと考えます。
- クルマに適合したベビーシート(必須)
- 周囲の人間の雑音を無視できる鈍感力
- つらい状況でも「自分たちで決めたことだから頑張ろう」という精神力
我が家の状況
我が家の愛車はトヨタ86(いわゆる前期型)というスポーツカーです。86は庶民が乗れる手頃なスポーツカーであり、走りやすく、かつ走る楽しさも味わえるので、スペック云々はさておき、とても良い車です。
すでに長いこと乗ってきた愛車ですので、かなり愛着がありますし、これからもまだ大切に乗っていきたいと考えています。
ただ、妻の妊娠発覚後、周囲からは「次はどの車に買い替えるの?(当然買い替えるやろ?)」と言われることが多かったです。
こちとら買い替える気は全く無く、妻も乗り気でしたので「このまま86でやっていこう!」と決意し、現在に至ります。86は後部座席があり、4人乗りのため家族が増えても問題ないはずだと考えていました。
現在、生後3か月目ですが、いまのところ86でも全く問題なくこなせております。
ベビーシートの購入と取り付け
86に適合しているベビーシートを調べてみると、意外にも結構な数の候補がでてきます。もちろんミニバン等に比べれば少ないでしょうが、迷うには十分な数でした。
86は4シーターの2ドアクーペです。後席にはISOFIX用金具が備え付けられており、ベビーシートを取り付けることができます。したがって、ISOFIX固定型のシートを購入することとしました。
また、2ドアの性質上、後席へのアクセススペースが狭く、また後席自体のスペースも狭いため、子供の乗せ下ろしを少しでも楽にするため、シートの回転機能が必須だと考えました。
そして、重要視したのが「ひよけ」があること。なぜなら、86のリアウィンドウはかなり寝ているため、後席に座って上を見上げると空が見えてしまうのです。つまり日差しが直で当たることになります。大切な子供へのダメージを防ぐため、ひよけは必須としました。
ちなみに価格は常識的な範囲であれば気にしないこととしました。子供の安全のためです。
結果として、エールベベのクルット5iというシートを購入しました。
早速取り付けてみました・・・が、結構疲れました。
まず何より、車内にシートを入れることが難しい。後席へのアクセスのため前席を倒してますが、シートの大きさとほとんど同じ隙間しかありません。いろいろ角度を調節して何とか車内に収めました。
ISOFIX金具は、後席の背もたれにある縦の切れ目の中に隠れていました。シートを車内にさえ入れてしまえば、位置を調整して押し込むだけで取り付けできました。
あとはストッパーを足元に下ろして固定すれば、ひとまず設置完了です。
実際に使用する際は、子供をシートへ乗せた後に180度回転させて、後ろ向きにします。9か月目までは後ろ向き必須のようです。
Cピラーと干渉するため、回転は多少制限されてしまいますが、この回転機能のおかげで助手席側からも、運転席側からも子供を乗せることが可能です。子供を乗せる際は抱っこした状態のまま車内に入り込むとやりやすいです。
ちなみに我が家では助手席の後ろにベビーシートを設置することとしました。理由は、運転席後ろに設置してしまうと、座席との干渉によって適切なドライビングポジションが全くとれないためです。いろいろ試した結果、運転席後ろに妻が乗り、道中の子供のお世話をしてもらうこととしました。
ついに退院のとき、はじめて我が子をベビーシートに乗せて運転しました。15分程度の短い時間でしたが、かなり丁寧に運転をしたおかげか道中はぐっすりでした。全く問題ありませんでした。
さすが新生児から使えるものなので、ホールド感はしっかりあります。86は大衆車に比べるとサスペンションが硬めですが、多少の振動では頭の揺れはほとんどありませんでした。
ベビーカーなどの荷物の積載について
子供とお出かけする際には、ベビーカーやらおむつやら着替えやら、たくさんの荷物を持参する必要があります。86のトランクスペースは決して狭くないと感じていますが、それでもベビーカーを載せてしまうと、やはり他の荷物は大量に載せることはできません。
しかし、ここで4シーターであることが活きてきます。空いている助手席(とその足元)に荷物を載せればいいのです。持ち運び用のベビーベッド、おむつ替えセット、ミルクセット、私と妻の手持ちカバンぐらいであれば載せることができます。そうすればトランクに載せるのはベビーカーぐらいなので、スペース的には全然余裕です。
あ、ちなみにベビーカーは折り畳み式じゃないと載らないと思います。
走行時の状況について
生後1か月からはほぼ毎日のようにお出かけをしていました。走行時、一番気にすべきは振動による頭の揺れだと思いますが、安全運転していれば気にする必要はないレベルでした。スポーツカーの場合だと道路の凹凸をよく拾ってしまいますが、ベビーシートを適切に使用していれば問題ないと考えます。むしろ走り出すと子供はすぐ寝てしまうので、心地よい振動なのかもしれません。
あとは急な加減速や旋回を避ければOK。スポーツ走行はもちろん止めましょう。
なお、ロングドライブについても特に問題はありませんでした。先日片道500kmほどのロングドライブをする機会がありましたので、そちらについては個別に記事にする予定です。
まとめ
4シーターであればスポーツカーでも何とか子育てできる、という記事でした。
まぁ、まだ子供が小さいので・・・乗せ下ろしも容易で、荷物も少ないから出来ているだけだ、というのは理解しています。
とりあえず可能な限り頑張ってみます。
次の車は流石に4ドアの輸入車かなぁ。
それでは。